Tuesday, May 24, 2016

器楽の愉悦 Chamber Music

Great Chamber Music
Great Chamber Music

 有名な保養地ルガーノ、アスコーナ他でのライヴ録音集。1953~1992年までの約40年間の記録だが、登壇した演奏家が錚々たるもの。ヴァイオリンは、ミルシテイン、グリュミオー、シェリングが、チェロはフルニエ、フルートはランパル、そして四重奏団では、イタリア、ジュリアード、スメタナの3つの有名どころが並ぶ。さらに、一世を風靡したボスコフスキー/ウィーン八重奏団からカルミニョーラまで、なんとも豪華な陣容である。
 曲目も実に多彩(以下を参照されたい)で、この価格であればもったいないほどの内容。

(収録情報)
【ウィーン八重奏団/シューベルト:八重奏曲他 1953、1956】
・シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D.803
 ウィリー・ボスコフスキー(指揮)ウィーン八重奏団
 録音:1953年6月25日 ルガーノ[モノラル]
・シューベルト:グラン・デュオ イ短調 D.574
 フランコ・グッリ(vn)、エンリカ・カヴァッロ(p)
 録音:1956年7月9日、ルガーノ[モノラル]

【ミルシテイン/リサイタル1957】
・J.S.バッハ:シャコンヌ(無伴奏パルティータ第2番 BWV.1004より)、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV.1005~第4曲
・モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261、ロンド ハ長調 K.373
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 op.24『春』
・パガニーニ:カプリース第11番ハ長調 op.1-11、カプリース第5番イ短調 op.1-5
・ストラヴィンスキー:ロシアの歌
・リース:常動曲 op.34-5
・パラディス:シシリエンヌ 変ホ長調
 ナタン・ミルシテイン(vn)、アルトゥール・バルサム(p)
 録音:1957年10月11日、アスコーナ[モノラル]

→ Nathan Milstein

【グリュミオー&ハスキル/リサイタル1960】
・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調 op.23、ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 op.96
 アルテュール・グリュミオー(vn)、クララ・ハスキル(p)
 録音:1960年8月22日、アスコーナ[モノラル]

→ 別音源だが モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 も参照

【フルニエ/ベートーヴェン・リサイタル 1964】
・ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調 op.5-2、第3番イ長調 op.69、『マカベウスのユダ』の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45、『魔笛』の主題による12の変奏曲 op.66、
 ピエール・フルニエ(vc)、ジャン・フォンダ(p)
 録音:1964年8月21日、アスコーナ[モノラル]

→ Beethoven;Cello Sonatas etc.

【イタリア四重奏団/モーツァルト、ドヴォルザーク、ラヴェル 1968】
・モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421
・ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 op.96『アメリカ』
・ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
 イタリア四重奏団
 録音:1968年9月10日、アスコーナ[ステレオ]

【ジュリアード弦楽四重奏団/ベートーヴェン、ベルク 1970】
・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 op.135
・ベルク:抒情組曲
 ジュリアード弦楽四重奏団
 録音:1970年8月24日、アスコーナ[ステレオ]

【シェリング/ベートーヴェン、ブラームス、バッハ 1975】
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ニ短調 BWV.1004
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 op.12-1
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op.78
 ヘンリク・シェリング(vn)、エウジェニオ・バグノーリ(p)
 録音:1975年9月、アスコーナ[ライヴ]

→ Violin Sonata.1 / 1 / Partita.2: Szeryng

【スメタナ四重奏団/シューベルト:『死と乙女』 1979、1982】
・ハイドン:弦楽四重奏曲団第39番ハ長調 Hob.'V-39
・シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』
 録音:1982年3月15日、ルガーノ[ステレオ]
・シューベルト:弦楽四重奏曲第1番変ホ長調 D.87
 スメタナ四重奏団
 録音:1979年3月19日、ルガーノ[ステレオ]
 
【ランパル、トリオ・パスキエ/モーツァルト:フルート四重奏曲集 1982】
・モーツァルト:フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285、第2番ト長調 K.285a、第3番ハ長調 K.285b、第4番イ長調 K.298、前奏曲とフーガ ニ短調 K.404、オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370~ロンド、アダージョ ロ短調 K.540
 ジャン=ピエール・ランパル(fl)、トリオ・パスキエ
 録音:1982年9月21日、アスコーナ[ステレオ]

【カルミニョーラ、ザンチェッタ、ポギ、メルリ-ニ、ブルネッロ、ロッシ/ブラームス
1992】
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 op.18、第2番ト長調 op.36
 ジュリアーノ・カルミニョーラ(vn)、ステファーノ・ザンチェッタ(vn)、トマーゾ・ポギ(va)、ファブリツィオ・メルリ-ニ(va)、マリオ・ブルネッロ(vc)、フランコ・ロッシ(vc)
 録音:1992年4月6日、ボローニャ[ステレオ]

Great Concertos
Great Concertos

ハスキルのモーツァルト23番(1953年)、ベートーヴェン4番はグルダ(1965年)、「皇帝」はバックハウス(1961年)、クライバーンのチャイコフスキー1番(1962年)、ルービンシュタインのショパン(ソロ)。以上、ピアノだけでも名手の十八番が並ぶ。
 オイストラフはモーツァルト3番とブラームスの協奏曲(1961年)を引っさげ、バウムガルトナーで聴くヴィヴァルディ、チェロではシュタルケルとフルニエの聴き比べが可能。
 さらに、協奏曲ライヴ集のいわば「オマケ」ながら、指揮者に注目すれば、シューリヒトでモーツァルト40番、シェルヘンでブラームス3番、クリュイタンスでフランク「交響曲」、ストコフスキーでチャイコフスキー「ロメオとジュリエット」などが併録されている。
 1枚で本価格でも安いくらい。廉価盤ながら秀逸な内容、10倍の魅力といっても過言ではないだろう。

(収録情報)
【ハスキル/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番他】

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
 クララ・ハスキル(p)
 オトマール・ヌシオ(指揮) スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1953年6月25日、ルガーノ
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30
 クララ・ハスキル(p) アルテュール・グリュミオー(vn)
 録音:1959年9月1日、アスコーナ

【バックハウス&シューリヒトの「皇帝」】

・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」
・モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
・メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』
 カール・シューリヒト(指揮) スイス・イタリア語放送管弦楽団
 ヴィルヘルム・バックハウス(p)
 録音:1961年4月27日 ルガーノ、アポロ劇場

→ Beethoven ; Mozart ; Mendelssohn

【クライバーン/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番】

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第番1番 変ロ短調 Op.23
 ヴァン・クライバーン(p)
 ピエトロ・アルジェント(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1962年5月25日、ルガーノ

・幻想序曲『ロメオとジュリエット』
 レオポルド・ストコフスキー(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1968年8月7日、ルガーノ[ステレオ]

→ Piano Concerto 1 / Romeo & Juliet Overture

【グルダ&クリュイタンス/ベートーヴェン第4番他】

・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
・フランク:交響曲 ニ短調
 フリードリヒ・グルダ(p)
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1965年5月14日、ルガーノ[ステレオ]

→ Beethoven: Piano Concerto No.4 / Franck: Symphony 

【ルービンシュタイン/ショパン他】

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
 オトマール・ヌシオ(指揮) スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1961年5月12日、ルガーノ
・ショパン:夜想曲第2番 嬰ヘ長調 Op.15
・ヴィラ=ロボス:『赤ちゃんの家族』~道化人形
 録音:1961年5月8日、ボローニャ
・ショパン:幻想曲 へ短調 Op.49、前奏曲第15番 変ニ長調 Op.28『雨だれ』、同第8番 嬰へ短調 Op.28、同第23番 ヘ長調 Op.28、同第24番 ニ短調 Op.28、バラード第3番 変イ長調 Op.47、子守歌 変ニ長調 Op.57、ワルツ第2番 嬰ハ短調 Op.64、練習曲第5番 ホ短調 Op.25
 録音:1970年11月7日、ボローニャ[ステレオ]
 アルトゥール・ルービンシュタイン(p)

 
【オイストラフ/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他】

・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
 オトマール・ヌシオ(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
 ダヴィド・オイストラフ(vn)
 録音:1961年6月11日、ルガーノ

【ウート・ウーギ/ベートーヴェン、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲】

・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
 録音:1970年11月5日、ルガーノ[ステレオ]
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
 録音:1981年9月18日、ルガーノ[ステレオ]
 マルク・アンドレーエ(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
 ウート・ウーギ(vn)

【バウムガルトナー/ヴィヴァルディ他】

・ヴィヴァルディ:2本のヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調
 Paul Ezergailis, Roger Pyne (vn)
・パーセル:シャコンヌ ト短調
・バッハ:チェンバロ協奏曲 ト短調 BWV.1058
 ミエチスラフ・ホルショフスキー(p)
 録音:1981年9月4日

・モーツァルト:『5つのフーガ』 K.405~第5番、第8番、第9番
 録音:1968年9月2日、ロカルノ

・ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ホ短調
 ピエール・フルニエ(vc)
・メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第10番ロ短調
 ルドルフ・バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭弦楽合奏団
 録音:1970年9月11日、アスコーナ[ステレオ]

【シュタルケル/ハイドン、ショスタコーヴィチ他】

・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107
・バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 BWV.1008~サラバンド
 マルク・アンドレーエ(指揮) スイス・イタリア語放送管弦楽団 ルガーノ

・ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb:1
・クープラン: 演奏会用小品
 ルドルフ・バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭弦楽合奏団 ロカルノ
 ヤーノシュ・シュタルケル(vc)
 
【フルニエ&シェルヘン/ドヴォルザーク:チェロ協奏曲】

・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
・ブラームス:交響曲第3番 ホ長調 Op.90
 ヘルマン・シェルヘン(指揮) スイス・イタリア語放送管弦楽団
 ピエール・フルニエ(vc)
 録音:1962年4月25日

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