土曜日, 6月 04, 2022

オペラ指揮者の巨匠











オペラ指揮者、ここでも大御所の名前があがります。プリマドンナやタイトルロールの男声歌手の影にかくれ引き立て役のピット内指揮者といったイメージを一新し、曲全体を最適に表現するために屹立する大指揮者、といった地位を築いたのはトスカニーニであったといわれます。

トスカニーニの名盤


フルトヴェングラーもその晩年、数々のオペラを取り上げ、ライヴをふくめ録音しています。その功績と後進への影響力はさぞや大きかったことでしょう。

マイスタージンガー(1943)~フルトヴェングラー

ニーベルングの指輪(1950)~フルトヴェングラー

オテロ(1951)~フルトヴェングラー

オルフェオとエウリディーチェ(1951)~フルトヴェングラー

 魔笛(1951)~フルトヴェングラー

トリスタンとイゾルデ(1952)~フルトヴェングラー

フィデリオ(1953)~フルトヴェングラー

フィガロの結婚(1953)~フルトヴェングラー

ドン・ジョヴァンニ(1954)~フルトヴェングラー

魔弾の射手(1954)~フルトヴェングラー


その2人の巨星が墜ちてから名実ともに帝王の実力を示したのはカラヤンでした。しかも、そのレパートリーの広さは驚異的で、実に多くの録音を残しました。とくにイタリア、フランスものでここまで集中して成果をあげたオーストリー人はいません。天才的な閃きとともに相当な研鑽もあったはずです。

オペラ指揮者としてのカラヤン

ヴェルディ ~カラヤン

プッチーニ ~カラヤン

イタリア&フランス オペラ ~カラヤン


フルトヴェングラー亡き後、ワーグナー指揮者として並ぶものなき尊敬をあつめたのはクナッパーツブッシュでした。『指輪』の全曲演奏に加えて、とくに難解といわれるパルジファルは独壇場でした。

ワーグナー ~クナッパーツブッシュ


ベームも実力派として大活躍しました。モーツァルトはいまも屈指の名演として聴かれていますが、やはりR.シュトラウスこそその本領発揮でしょう。

R.シュトラウスのオペラ ~ベーム


ベームとともに、『指輪』の全曲録音で金字塔をたてたのがショルティです。ショルティのレパートリーの広さはカラヤンに比肩するものです。

ショルティ オペラ指揮者の実力 


ドイツ系では、ほかにカールベルトとザヴァリッシュが注目されますし、イタリア系ではショルティの跡目をついだのはムーティでしょうか。

ムーティ ヴェルディ Muti Verdi

 


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