土曜日, 8月 11, 2012

カラヤン 1960年代の録音集

Karajan 1960's: the Complete DG Recordings


  全体では高価、1枚当たりではスーパー廉価なBOXSET。以下、ジャンル別に価格についてチェック(括弧内は枚数、ただし複数のジャンルに跨っての収録もあり、あくまでも目安程度です)。 

 メインの交響曲はベートーヴェン(8)、ブラームス(4)、チャイコフスキー4~6番(3)、シベリウス4~7番(3)、その他モーツァルト(29,33番のみ)からショスタコーヴィッチ(10)までで計28枚。ここの選択は微妙でカラヤンの場合は再録も多くあり、また各交響曲集は別に廉価で入手可能(参考例:Beethoven: The Symphonies、ブラームスSymphoniesTchaikovsky: Symphonies no 4, 5, & 6 / Karajan, Berlin PO )。

   次に協奏曲(20)はソリストの好みにもよるが多くの曲で決定盤はほかにあると考えたほうがよいだろう(参考例:ヴァイオリンJascha Heifetz Plays Great Violin Concertos、ピアノCollection 2: The Concerto Recordings)。宗教曲はハイドン「天地創造」Haydn: The Creation / Herbert von Karajanから各種レクイエム(6)。以上、協奏曲+宗教曲で計26枚。

   
   残り28枚の管弦楽集はカラヤンならではの逸品が多い。ただしよく聴く曲かどうかの冷静な判断が肝要(ベートーヴェンの行進曲などレアなものもかなり含まれている)。また、主力演目中でも70年代以降の再録のものもある(参考例:Orchestral Works)。

   さらに、カラヤンのボックスセットでは上記のほか年代別にはほかの選択肢もある(参考例:Maestro Vol. 1: Herbert von KarajanKarajanを入手して70年代以降と聴きくらべる手もある)。 

   見方をかえて、個人では選択を整理、純化すればより多彩な購入可能性が多くあるものの、学校での音楽情操教育の教材や図書館ライヴラリーとしてはこれほど均一で高級な演奏群はないだろう。

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