月曜日, 11月 22, 2021

小澤征爾 その若き偉業4 <日本フィル> Seiji Ozawa




 








<日本フィルとの関係>

1961年 日本フィルを指揮して、日本のオーケストラの定期公演にデビュー。

1968年 日本フィルの首席指揮者兼ミュージカル・アドヴァイザーに就任(~72)。

1972年 日本フィルの一部楽員と共に新日本フィルを結成し、首席指揮者に就任(91~名誉芸術監督。99~桂冠名誉指揮者)。

BIOGRAPHY - 小澤征爾 | Seiji Ozawa - UNIVERSAL MUSIC JAPAN (universal-music.co.jp)

【以下は引用】



● シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
● ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

潮田益子(Vn)
日本フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)

録音時期:1971年
録音場所:東京、杉並公会堂
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
制作レーベル:EMI

潮田益子[1942-2013]が29歳の時に若き小澤と組んだ共演盤。シベリウスではすでに大きな実績のあった日フィルとの共演を海外スタッフが来日して録音したのも話題となりました。



● 石井眞木:『遭遇II番(雅楽と管弦楽のための)』
● 武満徹:『カシオペア(独奏打楽器と管弦楽のための)』

ツトム・ヤマシタ(打楽器)
日本フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)

録音時期:1971年
録音場所:東京、杉並公会堂
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

制作レーベル:EMI

小澤征爾指揮ニューヨーク・フィルのコンサートで武満徹の『カシオペア』を演奏、話題となった24歳のパーカッショニスト、ツトムヤマシタによる同曲のセッション録音。組み合わせは石井眞木の『遭遇II番』。雅楽とオーケストラの織りなすクラスター・サウンドと静寂の交錯、斬新な響きが強烈です。レコードアカデミー賞受賞。


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真剣な臨場が目に浮かぶように緊張感あるアルバムである。小澤は1935年、潮田は1942年、ともに満洲国奉天市(中国瀋陽市)生まれ。2人は、いずれも桐朋学園出身で、斎藤秀雄門下であり、専攻の道はちがえども単身国際コンクールに挑戦し登龍の機会をえたサクセスストーリーでも、その後の幅広い海外活動の展開でも共通する。
本アルバムは1971年録音。小澤は35才、潮田は20代後半のなんとも瑞々しい演奏。いまでは別に驚かないかもしれないが、小澤の、潮田の2人の若き日本人の海外デビューは当時においては“奇跡的”ともいえるものであり、その衝撃の大きさは尋常なものではなかった。2人はクラシック音楽の演奏家列伝に名をとどめる“フロンティア”であり、その実力と度胸と精進には頭が下がる。
当時のジャケット(写真)をご覧いただきたい。楽譜を指さしながら楽しそうに談笑する2人の表情には屈託がない。まるで兄弟のような感じ。それを包み込むには日本フィルのバックが良かったかも知れないなと思う。さて、その演奏は? 歯切れよく、爽やかで、実に気持ち良きものですよ。

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「遭遇2番」の初演は、1971年6月23日、東京文化会館にて小沢征爾/宮内庁楽部&日本フィルによって行われた。その前後に収録されたのが本盤である。雅楽のパートは比較的聴きやすいが、不協和音の管弦楽がこれをあたかも阻害するように通奏するのが特徴的である。
「カシオペア」はより前衛音楽的な要素が強いが、無調と不協和音が大胆に用いられて全体に不安定(不安+不定)さを楽器の限界を駆使して表現しようとするような作品。時代の旗手、小澤なくしてこの両作品の録音はなされなかったであろう。

<収録情報>
・石井真木:「遭遇2番」~雅楽とオーケストラのための(1971)
雅楽:多忠麿、鶴川滋、豊英秋、東儀博、芝祐靖、上近正、東儀俊美、東儀信太郎、林廣一、大窪永夫
・武満徹:「カシオペア~独奏楽器とオーケストラのための」
山下勉(Perc)
小澤征爾/日本フィル(1971年6月22、24日;杉並公会堂)


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