最近、嬉しいことにマルケヴィッチの2つのBOXセットがでた。ひとつはドイツ・グラモフォン録音集<限定盤>である。
イーゴリ・マルケヴィチ/ドイツ・グラモフォン録音集<限定盤> (tower.jp)
以下で若干、その内容を整理してみた。
本集の醍醐味は、《宗教曲・声楽曲》にあると思う。ハイドン『天地創造』はかねてより定評のあるものだが、2種類のモーツァルト『戴冠式ミサ』、チェコ・フィルを振ったケルビーニのレクイエム第2番、グノーの荘厳ミサ曲なども見逃せない。
《交響曲》ではもっとも得意とした2種類の『幻想』、ブラームスの第1,4番などのほか、ベルワルド(1796~1868年)の第3,4番なども異色の成果。
《協奏曲》のチマローザは、マルケヴィッチを尊敬するオーレル・ニコレの第1フルートに注目したい。
《管弦楽曲》ではロシア曲集が充実している。手兵ラムルー管にくわえて、この時代、ベルリン・フィルとの共演が多いのも魅力だが、どれも揺るがせにできない作品であり、これ以降ももっと多くの音源を残してほしかったと改めて思う。
【収録情報】
《宗教曲・声楽曲》
・ケルビーニ:レクイエム第2番ニ短調 チェコ・フィル&合唱団(1962年12月、プラハ)
・グノー:聖チェチーリアのための荘厳ミサ曲 チェコ・フィル&合唱団(1965年6月、プラハ)
・モーツァルト:『戴冠式ミサ』K.317 (1)B 1954年2月、ベルリン、(2)L 1959年12月、パリ
・ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI:2 B(1955年5月、ベルリン)
・ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』L(1959年5月、パリ)
・ミヨー:コエフォールOp.24 L(1957年3月、パリ)
《交響曲》
・モーツァルト:交響曲第34番B、第35番『ハフナー』L、第38番『プラハ』
B(1954年2月、ベルリン)、L(1957年11月. パリ)
・ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』シンフォニー・オブ・ジ・エア(1957年1月、ニューヨーク)、第6番『田園』L(1957年11月、パリ)
・シューベルト:交響曲第3番B(1954年2月、ベルリン)、第4番『悲劇的』B(1954年12月、ベルリン)
・ブラームス:交響曲第1番 シンフォニー・オブ・ジ・エア(1956年12月、ニューヨーク)、第4番 L(1958年11月、パリ)
・ベルリオーズ:幻想交響曲 (1)B(1953年11月、ベルリン)、(2)L(1961年1月、パリ)
・チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』B(1953年12月、ベルリン)
・グノー:交響曲第2番 L(1957年11月、パリ)
・オネゲル:交響曲第5番『三つのレ』L(1957年3月、パリ)
・ベルワルド:交響曲第3番ハ長調『サンギュリエール』、第4番B(1955年12月、ベルリン)
・モーツァルト:ファゴット協奏曲K.191 L(1958年12月、パリ)
・ハイドン:協奏交響曲変ロ長調Hob.I:105 L(1957年10月、パリ)
・チマローザ:2つのフルートのための協奏曲 withオーレル・ニコレ、フリッツ・デムラー
B(1954年12月、ベルリン)
《管弦楽曲》
・グルック:シンフォニア ト長調(H.ガル編)L(1958年6月、パリ)
・ベートーヴェン:序曲集(『エグモント』、『レオノーレ』序曲第3番、『フィデリオ』序曲、序曲『コリオラン』、序曲『命名祝日』、序曲『献堂式』)L(1958年11月、パリ)
・ベルリオーズ:イタリアのハロルドB(1955年12月、ベルリン)
・ケルビーニ:『アナクレオン』序曲 L(1961年1月、パリ)
・オーベール:歌劇『ポルティチの唖娘』S.16より序曲 L(1961年1月、パリ)
・ビゼー:子供の遊びOp.22 L(1957年11月、パリ)
・ドビュッシー:海、神聖な舞曲と世俗的な舞曲 L(1959年5月、パリ)
・ロシア曲集
〔リムスキー=コルサコフ:序曲『ロシアの復活祭』、歌劇『五月の夜』より序曲、組曲『金鶏』、ボロディン:交響詩『中央アジアの草原にて』、リャードフ:『ヨハネの黙示録』より交響的絵画、グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』より序曲〕L(1957年11月、1958年6月、1959年12月、1960年5月パリ)
・ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』B(1953年2月、ベルリン)
・チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』L(1959年12月、パリ)
・ワーグナー集:歌劇『ローエングリン』より第1幕への前奏曲*、第3幕への前奏曲*、歌劇『タンホイザー』より序曲*、ヴェヌスベルクの音楽(バッカナール)(パリ版)、ジークフリート牧歌、楽劇『ワルキューレ』より「ワルキューレの騎行」*はL(1958年6月、11月、パリ)それ以外はB(1954年12月、ベルリン)
・ルーセル:バレエ『バッカスとアリアーヌ』第2組曲Op.43 L(1958年12月、パリ)
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次は、ザ・フィリップス・レガシー<限定盤>である。
イーゴリ・マルケヴィチ/ザ・フィリップス・レガシー<限定盤> (tower.jp)
本集の隠れた魅力は《協奏曲》にあると思う。ハスキルとマルケヴィッチとの相性はとても良く、いまも潔癖な名盤で知られるモーツァルトのほか、ベートーヴェン第3番やショパン第2番などが収録されている。グリュミオーのベルクも興味深い。ハスキルとグリュミオーは篤い信頼関係にあり、これにマルケヴィッチが加わる三者の気脈は面白い。
《交響曲》では、マンフレッド交響曲をふくむチャイコフスキーの交響曲全集が重要。なお、ベートーヴェンでは別に、第3番『英雄』シンフォニー・オブ・ジ・エア(1957年1月)、第6番『田園』L(1957年11月)、序曲集についてはドイツ・グラモフォンの音源もある。
マルケヴィッチの名前は、1.現代音楽の旗手としての系譜からも、2.ベートーヴェンなどの総譜の研究者としても、3.優れた20世紀の指揮者列伝からも、さらに4.後世の指揮者を育てた指導者としても有名である。
《ソ連での演奏》、《スペインでの演奏》について、前者は3.の国際的な活動の一環として、後者は1.の自身、作曲家としてのやみがたい旺盛な関心から・・・といった関係性があるかもしれない。マルケヴィッチの人柄と多彩な才能を知るうえでも有益だろう。
【収録情報】
摘要 L:ラムルー管
《協奏曲》
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第24番(1960年11月)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(1959年12月)
・ショパン:ピアノ協奏曲第2番(1960年10月)
・ファリャ:スペインの夜の庭 (1960年10月)
〔以上、withクララ・ハスキル L、パリ〕
・ベルク:ヴァイオリン協奏曲『ある天使の思い出に』withアルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1967年1月、アムステルダム)
《交響曲》
・ハイドン:交響曲第103番『太鼓連打』、第104番『ロンドン』L(1959年12月、パリ)
・ベートーヴェン:交響曲第1番、第5番『運命』、第8番、第9番『合唱』L(1960年10月、1959年10月、1961年1月、パリ)
・チャイコフスキー:交響曲全集、マンフレッド交響曲 ロンドン響(1962~66、ロンドン)
《管弦楽曲》
・ウェーバー:歌劇『プレチオーザ』より序曲 スペイン放送響(1966年10月、マドリード)
・ビゼー:『カルメン』第1組曲、第2組曲、『アルルの女』第1組曲、第2組曲
L(1959年12月、パリ)
・チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』、幻想序曲『ハムレット』ニュー・フィルハーモニア管(1967年6月、ロンドン)
・リムスキー=コルサコフ:『スペイン奇想曲』、交響組曲『シェエラザード』ロンドン響(1962年10月、ロンドン)
・チャイコフスキー:大序曲『1812年』
・リムスキー=コルサコフ:序曲『ロシアの復活祭』
・ボロディン:だったん人の踊り(歌劇『イーゴリ公』より
オランダ放送合唱団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管(1964年9月、アムステルダム)
・ストラヴィンスキー:バレエ『ミューズの神を率いるアポロ』(1947年版)
ロンドン響(1963年10月、11月、ロンドン)
・ヴェルディ曲集:歌劇『運命の力』序曲、歌劇『マクベス』よりバレエ音楽、 歌劇『椿姫』より第1幕への前奏曲、歌劇『ルイザ・ミラー』序曲、歌劇『アイーダ』より前奏曲、歌劇『ジャンヌ・ダルク』序曲、歌劇『椿姫』より第3幕への前奏曲、歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 ニュー・フィルハーモニア管(1967年10月,ロンドン)
・ブラームス:悲劇的序曲、アルト・ラプソディ(1963年)
・コダーイ:ハンガリー詩篇(1963年)
・ストラヴィンスキー:兵士の物語、詩篇交響曲(1962年10月、ヴヴェイ)
・ムソルグスキー(マルケヴィチ管弦楽編):農民の子守歌、おなかの白いおしゃべり鳥、夜、小さな星よ、おまえはどこに?、悪童、ドニエプル川にて、チェレプニン:タチ・タチ(キュイ、リャードフ、リムスキー=コルサコフ、リストの主題によるパラフレーズ)、L.モーツァルト:おもちゃの交響曲、ビゼー:小組曲『子供の遊び』withオルガ・ロストロポーヴィチ(ピアノ)、、ロシア国立響(1962年6月、1965年12月)
・ヴェルディ:レクイエム モスクワ・フィル(1961年,モスクワ)
〔以上、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)、イリーナ・アルヒーポワ(コントラルト)、ニーナ・イサコワ(メッゾ・ソプラノ)、ヴラディーミル・イワノフスキー(テノール)、ロベルト・イロスファルヴィ(テノール)、イワン・ペトロフ(バス) ロシア国立アカデミー合唱団、モスクワ音楽児童アンサンブル、ロシア国立響〕
《スペインでの演奏》
〔ファリャ〕
・バレエ『恋は魔術師』(1966年10月)
・7つのスペイン民謡〔マルケヴィチによる管弦楽編〕(1968年11月)
〔アルベニス〕
・狂詩曲『カタルーニャ』(1968年11月)
〔グラナドス〕
・『スペイン舞曲集』Op.37より第9番:ロマンティカ、第4番:ビリャネスカ、第8番:アストゥリアーナ(1968年11月)
・歌劇『ゴイェスカス』より間奏曲(1968年11月)
〔アルフテル〕
・Canticum in P.P.Johannem XXIII(1966年10月)
・Fanfare(1968年11月)
〔トマス・ルイス・デ・ビクトリア〕
・アヴェ・マリア
・Vexilla regis(1966年10月)
・Manificat primi toni(1968年11月)
・オスカル・エスプラ:De Profundis
・Ignacio Ramoneda:Veni Creator
〔以上、1966年10月、マドリード)
・モンポウ:Improperios(虚辞)
・フェレール:Lamentacion 1a
・サパテアード(『スペイン民謡による小品集』より)
〔以上、1968年11月、マドリード〕
<サルスエラ集>
〔ヒメネス〕
・『テンプラニカ』(抜粋)
・『ルイス・アロンソの舞踏会』より間奏曲
・『テンプラニカ』より「サパテアード」
・『ルイス・アロンソの婚礼』より間奏曲
・『Ensenanza Libre』よりガヴォット
〔チャピ〕
・『人騒がせな娘』(抜粋)
・『擲弾兵の太鼓』より前奏曲
・『憤る王様』より「Coro de doctores」
・ビベス:『ドニャ・フランシスキータ』(抜粋)
・ルーナ:『ユダヤの子』(抜粋)
・ブレトン:『パロマの前夜祭』(抜粋)
・バルビエリ:『ラバピエスの理髪師』(抜粋)
・ペネリャ:『山猫』より「パソドブレ」
・フェルナンデス=カバリェーロ:『ヒガンテスとカベスドス』より「ホタ」
・ビセンテ・リェオ:『ファラオの宮廷』より「Son las mujeres de Babilonia-iAy
ba!」
・アロンソ:『カレセーラ』より「Dice el Rey que le debe guardar」
・チュエーカ:『水、角砂糖と焼酎』より「Vivimos en la Ronda de
Embajadores」
(以上、スペイン放送響・合唱団、1967年11月、マドリード)
・シャブリエ:狂詩曲『スペイン』スペイン放送交響楽団 1966年10月、マドリード(4-18)
・ラヴェル:ボレロ スペイン放送交響楽団 1966年10月、マドリード(4-18)
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これに、従来から出ている下記をあわせてみると、”指揮者としての”全貌に接近することができるだろう。
2015年9月21日
マルケヴィッチの名前は、1.現代音楽の作曲家としての系譜からも、2.ベートーヴェンなどの総譜の研究者としても、3.優れた20世紀の指揮者列伝からも、4.さらに後進の指揮者を育てた指導者としても有名である。
才能に満ちあふれた人であったのだろう。有り難いことにいまだ揺籃期にあった日本にもよく来てくれた。1960年、68年、70年、83年に来日しているが、68年にライヴを聴いた。中学生の素朴な感想として、長い指揮棒を丹念に刻みつつ、カラヤンなどに比べて、派手さのまったくない、格好を気にしない愚直さに特色があったように記憶している。
ベルリオーズ:幻想交響曲 マルケヴィッチ指揮RIAS交響楽団=ベルリン放送交響楽団(旧西) ベルリオーズ:幻想交響曲 Symphonie Fantastique など数種の幻想交響曲や「イタリアのハロルド」では上記1〜3の彼の特質が如何なく発揮されていると思う。
本集18枚組では、下記の<第2グループ>チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、グリンカの故国ものが目玉だろうが、残念ながら、独自の解釈のベートーヴェンやベルリオーズの大曲は入っておらず、1950年代初頭の小品集のウエイトが大きい。ステレオ録音にあまり恵まれなかったのがなんとも惜しまれる名匠である。
(収録情報)
<第1グループ>
【J.S.バッハ(マルケヴィチ編)】
『音楽の捧げもの』BWV.1079 1956年F
【ハイドン】
交響曲第101番『時計』、第102番 1955年F
【シューベルト】
交響曲第8番『未完成』 1955年F
【メンデルスゾーン】
交響曲第4番『イタリア』1955年F
――――――
<第2グループ>
【チャイコフスキー】
交響曲第4番 1956年F
『くるみ割り人形』組曲 1959年Fi
『白鳥の湖』組曲 1954年Fi
『ロメオとジュリエット』<1>1954年F、<2>1959年Fi
【ショスタコーヴィチ】
交響曲第1番 1955年F
【ストラヴィンスキー】
『春の祭典』 <1>1951年Fi、<2>1959年Fi
『ペトルーシュカ』(抜粋)1954年Fi
『組曲第2番』〜ワルツ 1954年Fi
『ディヴェルティメント』、『プルチネッラ』組曲 1954年F
【プロコフィエフ】
交響曲第1番Op.25『古典』1951〜1952年Fi
『ピーターと狼』<1>ウィルフレッド・ピックレス(語り:英語)1950年Fi
<2>ピーター・ユスティノフ(語り:フランス語)1969年P
『3つのオレンジの恋』組曲、『スキタイ』組曲 1955年F
交響組曲『鋼鉄の歩み』1954年Fi
【グリンカ】
歌劇『イワン・スサーニン』(皇帝に捧げた命)全曲
ボリス・クリストフ、ニコライ・ゲッダ、テレサ・シュティヒ=ランダル、他
ベオグラード国立歌劇場合唱団、1950年R
――――――
<第3グループ>
【R.シュトラウス】
組曲『町人貴族』1956年F
『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』1954年F
【 ラヴェル】
『ラ・ヴァルス』 1952年Fi
『亡き王女のためのパヴァーヌ』、『ダフニスとクロエ』第2組曲 1954年Fi
【サン=サーンス】
『動物の謝肉祭』ゲザ・アンダ&ベラ・シキ、死の舞踏 1954年Fi
【ブリテン】
『青少年のための管弦楽入門』<1>ピーター・ピアーズ(語り:英語)1954年Fi
<2>ピーター・ユスティノフ(語り:フランス語)1969年P
―――――――
<第4グループ>
【ロッシーニ序曲集】
『セビリャの理髪師』、『絹のはしご』、『ウィリアム・テル』、『どろぼうかささぎ』、『アルジェのイタリア女』、『チェネレントラ』1957年F
【ヴェルディ】
『ジョヴァンナ・ダルコ』序曲、『マクベス』〜第3幕のバレエ音楽、『運命の力』序曲、:『アイーダ』前奏曲 1949年Fi
『レニャーノの戦い』序曲、『ルイザ・ミラー』序曲 1951年Fi
【その他の作品、小品集など】
・ウェーバー:舞踏への勧誘、ヘンデル:合奏協奏曲ニ長調Op.6-5、シャブリエ:いやいやながらの王様 〜ポーランドの祭り、デュカス:魔法使いの弟子、 ファリャ:三角帽子組曲、バルトーク:舞踏組曲、サティ:パラード、ブゾーニ:踊りのワルツ、リャードフ:キキモラ、リスト:メフィスト・ワルツ、 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲、ショパン:ル・シルフィード〜マズルカ、マジーニ:機嫌のよい女、モーツァルト:ドイツ舞曲K.605〜第3番、ベルリオーズ:ファウストの劫罰〜妖精の踊り、シベリウス:悲しきワルツ 1950〜54年Fi
・ムソルグスキー:禿山の一夜、 ボロディン:だったん人の踊り 1954年F
・オッフェンバック:ラ・ペリコール(全曲) 1958年R
・ダッラピッコラ:囚われの歌 1952年 ローマ・サンタ・チェチーリア国立管
【マルケヴィッチ】
イカロスの飛翔、新しい時代 1938年 ベルギー国立管弦楽団
(摘要)
F:フランス国立放送管弦楽団
Fi:フィルハーモニア管弦楽団
P:パリ管弦楽団
R:ラムルー管弦楽団
➡ イーゴリ・マルケヴィチ・コレクション~1952-1964 Recordings も参照
2017年8月31日
カラヤン、最強のライヴァルといわれたマルケヴィッチ。本集を聴けば、さもありなんと思う一方、ドイツ・グラモフォンは、もっと録音の良い記録を残して欲しかったなあと残念である。全33枚はどれもゆるがせにできないが、以下、小生のお気に入りを掲載。
◆マルケヴィッチ 理知的ながら鮮烈な「幻想」
Symphonie Fantastique
◆マルケヴィッチのブラームス、激烈にして線条的な名演
ブラームス:交響曲第1番&第4番/他
◆マルケヴィッチのワーグナー、造詣深く精妙なる音楽
ワーグナー:管弦楽曲集
◆マルケヴィッチ、鬼気迫る「春の祭典」ライヴ盤
Warsaw Philharmonic Archive
◆ミューズをつかさどるアポロ、マルケヴィッチの明解なアプローチ
ストラヴィンスキー:ミューズの神を率いるアポロ
◆マルケヴィッチ、コクトー版「兵士の物語」
ストラヴィンスキー:兵士の物語
◆マルケヴィッチ、多彩な音楽描写を楽しむ
ロシア名曲集
◆マルケヴィッチ/チェコ・フィル、ケルビーニ「ニ短調」レクイエムの名盤
ケルビーニ:レクイエム第2番、交響曲ニ長調
◆マルケヴィッチ、明るい色調、柔らかなビゼー集
ビゼー:「アルルの女」第1組曲&第2組曲
◆マルケヴィッチ、コーナーワークを突くような名曲集(グノー、グルック、ミヨー)
グノー:交響曲第2番
➡ Various: Icon も参照
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