カンテッリのシューマン第4番、一気に駆け抜ける爽快感 (amazon.co.jp)
シューマン:交響曲第4番について
1954年9月9日、フィルハーモニア管を振ってのエディンバラ
アッシャー・ホールでのモノラル録音。音の鮮度は良くない。
最近、同番では前年のライヴ音源 Rossini/Schumann/Brahms: Guido
(1953年5月11日 ロイヤル・アルバートホール)もでて、いまだに36才
で不慮の死を遂げたグィド・カンテッリの人気が根強いことがわかる。
初動の推進力と熱気にあふれた第1楽章、ヴァイオリン独奏の甘い旋律
をなるせなく歌わせる第2楽章、男性的で隈取りのはっきりとした第3
楽章、後年のブラームスを聴いているようにも錯覚する憂愁さをたたえ
つつ、それを振り切らんと邁進するような終楽章。25分強、まったく
緊張感を弛めることなく一気に駆け抜ける。その爽快感から、聴き終わ
れば、録音の悪さはそう気にならなくなるだろう。
■グィード・カンテッリ(Guido Cantelli, 1920年4月27日 - 1956年11月24日)は、イタリアの指揮者。36歳でフランスで飛行機事故により不慮の死を遂げた。
👉上記を参照
■イシュトヴァン・ケルテス(Istvan Kertesz, 1929年8月28日- 1973年4月16日)は、ハンガリー生まれの指揮者。43歳でテルアビブの海岸で遊泳中、高波にさらわれ溺死した。
👉ケルテス 惜しまれた俊英
■フェレンツ・フリッチャイ(Ferenc Fricsay ,1914年8月9日 - 1963年2月20日)は、ハンガリー生まれの指揮者。48歳で病没。
👉フリッチャイ 初期モーツァルトと『こうもり』【廉価盤BOXセットの魅力】
■ジュゼッペ・シノーポリ(Giuseppe Sinopoli、1946年11月2日 - 2001年4月20日)は、イタリア人指揮者・作曲家。54歳で指揮中、心筋梗塞で倒れ、急逝。
👉シノーポリ 思索的な天才の煌き
■エドゥアルト・ファン・ベイヌム(Eduard van Beinum, 1901年9月3日 - 1959年4月13日)は、オランダの指揮者。57歳で指揮中、心筋梗塞で倒れ、急逝。
👉ベイヌム ブルックナー
■アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens, 1905年3月26日 - 1967年6月3日)は、ベルギー出身でフランスに帰化した指揮者。62歳で病没。
👉クリュイタンス
■ルドルフ・ケンペ
(Rudolf Kempe, 1910年6月14日 - 1976年5月12日)はドイツ人の指揮者。65歳で病没。
(写真はシノーポリ)
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