金曜日, 11月 12, 2021

小澤征爾  Seiji Ozawa Anniversary 集(2010)  Seiji Ozawa


 









(ジャケットは別です)

5つのオーケストラを振りわける小澤征爾の至芸 (amazon.co.jp)


小澤征爾75歳記念BOXCD11枚に実に盛りだくさんの情報を集約している。時代によって、共演するオケによって最適解をもとめていく小澤流から、以下特色を拾ってみよう。 

初期にあたるサンフランシスコ響とは、“ロメオとジュリエット”をテーマとして、得意のチャイコフスキー、プロコフィエフ、ベルリオーズそしてバーンスタインを取り上げている。 

ベルリン・フィルではワーグナーを、ウィーン・フィルではR.シュトラウスを振りわけるが、双方に人気のあるロシアものも入れている。 

ホームグラウンドのボストン響では、マーラー、プーランク(共演者の注目)のほか、変わったところでは、様々なバッハ・トランスクリプションを収録。

小澤が築いたサイトウ・キネン・オーケストラでは、武満徹作品集が輝く。

統一感はないが、全般に、よく目配りされ考え抜かれたラインナップと思う。

 

<収録情報>

【サンフランシスコ交響楽団】

《チャイコフスキー》

・幻想序曲『ロメオとジュリエット』(1972

《プロコフィエフ》

・バレエ『ロメオとジュリエット』(抜粋)(1972

《ベルリオーズ》

・劇的交響曲『ロメオとジュリエット』~愛の情景(1972

《バーンスタイン》

・『ウェスト・サイド・ストーリー』~シンフォニック・ダンス(1972

 

【ベルリン・フィル】

《チャイコフスキー》

・交響曲 第5番(1989)、大序曲『1812年』(1992

《ワーグナー》

・『さまよえるオランダ人』序曲、『ローエングリン』~第1幕への序曲、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』~第1幕への前奏曲、『タンホイザー』序曲、『トリスタンとイゾルデ』~前奏曲と愛の死(1989

 

【ウィーン・フィル】

《リムスキー=コルサコフ》

・交響組曲『シェエラザード』、序曲『ロシアの復活祭』(1993

R.シュトラウス》

・ウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレ

・アルプス交響曲(1996) 

 

【ボストン交響楽団】

《マーラー》

・交響曲 第2番《復活》withキリ・テ・カナワ(S)、マリリン・ホーン(MS)(1986

 

《プーランク》

・グローリアwithキャスリーン・バトル(S)(1987)、『オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲』withサイモン・プレストン(Org)、『クラヴサンと管弦楽のための田園奏楽マイ・ウェイ・オブ・ライフ』withオレル・ニコレ(F)、トレヴァー・ピノック(Chem)、ドウェイン・クロフト(Br)(1991

 

《バッハ・トランスクリプション》

・トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(ストコフスキー編)

・『高きみ空よりわれは来たれり』によるカノン変奏曲 BWV769(同上)

・プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV552(シェーンベルク編)

・音楽の捧げもの BWV10796声のリチェルカーレ(ヴェーベルン編)

・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004:シャコンヌ(齋藤秀雄編)

2007

 

【サイトウ・キネン・オーケストラ】

《武満徹》

・弦楽のためのレクイエム(1991)、セレモニアル(1992)、、エア(フルートのための)(1994)系図(英語版)、マイ・ウェイ・オブ・ライフ(1995

《バルトーク》

・管弦楽のための協奏曲、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(2004

《ベルリオーズ》

・幻想交響曲(2007

《ラヴェル》

・亡き王女のためのパヴァーヌ(2007

小澤征爾/Seiji Ozawa Anniversary (tower.jp)


➡ 小澤征爾の名演

名作選 HVスペシャル「小澤征爾・終わりなき道~無垢なる共感を求めて~」


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