(ジャケットは別です)
5つのオーケストラを振りわける小澤征爾の至芸 (amazon.co.jp)
小澤征爾75歳記念BOXはCD11枚に実に盛りだくさんの情報を集約している。時代によって、共演するオケによって最適解をもとめていく小澤流から、以下特色を拾ってみよう。
初期にあたるサンフランシスコ響とは、“ロメオとジュリエット”をテーマとして、得意のチャイコフスキー、プロコフィエフ、ベルリオーズそしてバーンスタインを取り上げている。
ベルリン・フィルではワーグナーを、ウィーン・フィルではR.シュトラウスを振りわけるが、双方に人気のあるロシアものも入れている。
ホームグラウンドのボストン響では、マーラー、プーランク(共演者の注目)のほか、変わったところでは、様々なバッハ・トランスクリプションを収録。
小澤が築いたサイトウ・キネン・オーケストラでは、武満徹作品集が輝く。
統一感はないが、全般に、よく目配りされ考え抜かれたラインナップと思う。
<収録情報>
【サンフランシスコ交響楽団】
《チャイコフスキー》
・幻想序曲『ロメオとジュリエット』(1972)
《プロコフィエフ》
・バレエ『ロメオとジュリエット』(抜粋)(1972)
《ベルリオーズ》
・劇的交響曲『ロメオとジュリエット』~愛の情景(1972)
《バーンスタイン》
・『ウェスト・サイド・ストーリー』~シンフォニック・ダンス(1972)
【ベルリン・フィル】
《チャイコフスキー》
・交響曲
第5番(1989)、大序曲『1812年』(1992)
《ワーグナー》
・『さまよえるオランダ人』序曲、『ローエングリン』~第1幕への序曲、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』~第1幕への前奏曲、『タンホイザー』序曲、『トリスタンとイゾルデ』~前奏曲と愛の死(1989)
【ウィーン・フィル】
《リムスキー=コルサコフ》
・交響組曲『シェエラザード』、序曲『ロシアの復活祭』(1993)
《R.シュトラウス》
・ウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレ
・アルプス交響曲(1996)
【ボストン交響楽団】
《マーラー》
・交響曲
第2番《復活》withキリ・テ・カナワ(S)、マリリン・ホーン(MS)(1986)
《プーランク》
・グローリアwithキャスリーン・バトル(S)(1987)、『オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲』withサイモン・プレストン(Org)、『クラヴサンと管弦楽のための田園奏楽マイ・ウェイ・オブ・ライフ』withオレル・ニコレ(F)、トレヴァー・ピノック(Chem)、ドウェイン・クロフト(Br)(1991)
《バッハ・トランスクリプション》
・トッカータとフーガ
ニ短調 BWV565(ストコフスキー編)
・『高きみ空よりわれは来たれり』によるカノン変奏曲 BWV769(同上)
・プレリュードとフーガ
変ホ長調 BWV552(シェーンベルク編)
・音楽の捧げもの BWV1079:6声のリチェルカーレ(ヴェーベルン編)
・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004:シャコンヌ(齋藤秀雄編)
(2007)
【サイトウ・キネン・オーケストラ】
《武満徹》
・弦楽のためのレクイエム(1991)、セレモニアル(1992)、、エア(フルートのための)(1994)系図(英語版)、マイ・ウェイ・オブ・ライフ(1995)
《バルトーク》
・管弦楽のための協奏曲、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(2004)
《ベルリオーズ》
・幻想交響曲(2007)
《ラヴェル》
・亡き王女のためのパヴァーヌ(2007)
小澤征爾/Seiji Ozawa Anniversary (tower.jp)
➡ 小澤征爾の名演
0 件のコメント:
コメントを投稿