水曜日, 11月 24, 2021

小澤征爾の名盤探訪 シカゴ響~バルトーク  Seiji Ozawa



 









【バルトーク】

・弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106  BSO1975BSO1992

・弦楽のためのディヴェルティメント Sz.113  SKO19969月 松本)

・管弦楽のための協奏曲 Sz.116  CSO1969)、SKO20049月 松本)

・組曲《中国の不思議な役人》(1976

・ヴィオラ協奏曲 Sz.120(遺作)ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)BSO1989

・ヴァイオリン協奏曲 第2 Sz.112 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)BSO1991

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小澤征爾の代表盤、表情の豊かさは随一 (amazon.co.jp)

管弦楽のための協奏曲はシカゴ響の持駒のような演目である。いまだに燦然と輝くライナー(1955年)の名盤があり、小生が親しんでいるショルティ(1980年) Solti Conducts Bartok  の後にも、レヴァイン(1989年)、ブーレーズ(1992年)と名指揮者のラインナップが並ぶ。そのなかにあって、小澤征爾の本盤は1969年の録音で、ライナーから14年後、ショルティの11年前というちょうど中間に位置している。34才の新鋭指揮者がこうした成果を残したその1点をもってしても小澤の実力を知ることができる。

しかも、その表情の豊かさは随一。音に色彩感があり、おどけた表情から暗き沈思まで変幻自在に表現できる能力は、天才的と言ってよいだろう。ダイナミクスが勝って、ちょっと粗目の部分もあるが、そこは初期カラヤンを彷彿とさせる。録音も優秀。小澤征爾の若き日の代表盤。

織工Ⅲ 拾遺集 小澤征爾の芸術1~25  目次 (fc2.com)

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