【バルトーク】
・弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106 BSO(1975)、BSO(1992)
・弦楽のためのディヴェルティメント Sz.113 SKO(1996年9月 松本)
・管弦楽のための協奏曲 Sz.116 CSO(1969)、SKO(2004年9月 松本)
・組曲《中国の不思議な役人》(1976)
・ヴィオラ協奏曲 Sz.120(遺作)ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)BSO(1989)
・ヴァイオリン協奏曲
第2番 Sz.112 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)BSO(1991)
小澤征爾の代表盤、表情の豊かさは随一 (amazon.co.jp)
管弦楽のための協奏曲はシカゴ響の持駒のような演目である。いまだに燦然と輝くライナー(1955年)の名盤があり、小生が親しんでいるショルティ(1980年) Solti Conducts Bartok の後にも、レヴァイン(1989年)、ブーレーズ(1992年)と名指揮者のラインナップが並ぶ。そのなかにあって、小澤征爾の本盤は1969年の録音で、ライナーから14年後、ショルティの11年前というちょうど中間に位置している。34才の新鋭指揮者がこうした成果を残したその1点をもってしても小澤の実力を知ることができる。
しかも、その表情の豊かさは随一。音に色彩感があり、おどけた表情から暗き沈思まで変幻自在に表現できる能力は、天才的と言ってよいだろう。ダイナミクスが勝って、ちょっと粗目の部分もあるが、そこは初期カラヤンを彷彿とさせる。録音も優秀。小澤征爾の若き日の代表盤。
0 件のコメント:
コメントを投稿