金曜日, 11月 26, 2021

小澤征爾の名盤探訪 ベルリン・フィル編 Seiji Ozawa


 










【ベルリン・フィル】

 

プロコフィエフ:交響曲全集

・プロコフィエフ:交響曲全集(19891992)、交響組曲『キージェ中尉』シュミット(Br)1990

 

・ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー、アイ・ガット・リズム変奏曲、「ポーギーとベス」より「なまず横町」組曲』~ワイセンベルク(P) 1983

・ワーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲、『ローエングリン』~第1幕への序曲、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』~第1幕への前奏曲、『タンホイザー』序曲、『トリスタンとイゾルデ』~前奏曲と愛の死(1986

・チャイコフスキー:大序曲『1812年』、スラヴ舞曲、エフゲニー・オネーギンよりポロネーズ、フランチェスカ・ダ・リミニ(1984

・チャイコフスキー:交響曲第4番(1988)、第5番(1989)、イタリア奇想曲(1988)、大序曲『1812年』(1992

・バルトーク:ヴィオラ協奏曲withヴォルフラム・クリスト(1989)、『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』(1992)

・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2withユンディ・リ(p) 2007 DG

・ラヴェル: ピアノ協奏曲withユンディ・リ(p) 2007 DG

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小澤征爾 ベルリン・フィルとの思い切りの“ドライブ”感 (amazon.co.jp)

カラヤンが小澤征爾に寄せる信頼感には並々ならぬものがあり、おそらくはダントツの一番弟子と評価していたことであろう。小澤征爾自身が語っているように、指揮者としてもっとも難しいオーケストラの操舵法の“極意”の伝授もうけている。さらに、刻苦勉励すべき職業的倫理観、そのストイシズムについても小澤は師カラヤンの教えを忠実に守ってきたことであろう。

そうした背景があればこそ、本盤のベルリン・フィルとの演奏にはなによりも小澤との一体感がある。また、小澤は誰に遠慮することもなく、思い切りベルリン・フィルとの“ドライブ”を楽しんでいるような風情もある。大音響の『1812年』から、生気溢れる『スラヴ行進曲』、表情豊かな『オネーギン』ポロネーズ、はち切れんばかりの迫力から抒情の粋まで、表現の幅広さを示す『フランチェスカ・ダ・リミニ』まで、一気に疾駆するような異色の1枚である。

織工Ⅲ 拾遺集 小澤征爾の芸術1~25  目次 (fc2.com)

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