ルガーノにて。シューリヒト80才の泰山北斗ぶり。まず、バックハウス(74才)との皇帝は、両雄が真剣勝負のなか、大いなる愉悦をもって「音楽」をしている様がリスナーにも伝わってくる。明るく雄雄しき演奏。これをもって泰山のごときとすれば、燦燦と照らされた陽光のようなモーツァルト、シルキーな柔らかさに始まり、あえて荒ぶり劇的に締めくくるフィンガルの洞窟―ここでは北斗七星の輝きに似たり。大家の技量をあますところなく見せつける素晴らしき一夜を追体験できる。
<収録情報>
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73『皇帝』
・モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
・メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』
カール・シューリヒト(指揮) スイス・イタリア語放送管弦楽団
ヴィルヘルム・バックハウス(p)
録音:1961年4月27日 ルガーノ、アポロ劇場https://shokkou3.blogspot.com/2013/11/blog-post.html
別のテースト、現代的な「皇帝」なら以下も参照
https://shokkou3.blogspot.com/2024/07/blog-post_18.html
https://shokkou3.blogspot.com/2022/03/5_23.html
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