水曜日, 10月 13, 2021

クリーヴランド管弦楽団とメスト Franz Welser-Möst


 






先人が偉大だと後進には、比較において頑張らなくちゃ、のプレッシャーがかかるだろう。クリーヴランド管弦楽団とメストはどうであろうか。

メストには、かつてオーストリア出身でカラヤンやベームの後継として大いに期待した。しかし、残念ながら意外とこじんまりと収まってしまったような印象。もっと大胆にいろいろと挑戦すればよいのに、と贔屓の引き倒しで思うのだが、慎重な性格ゆえかもしれない。以下は引用。

 NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー (naxos.jp)


ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ブルッガーゴスマン/オコナー/ロパード/パーペ/クリーヴランド管/ウェルザー=メスト)Deutsche Grammophon

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ベートーヴェン/R. シュトラウス/プロコフィエフ/ドイチュ:管弦楽作品集(ジェイコブス/クリーヴランド管/ウェルザー=メスト)Cleveland Orchestra

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インスタント・クラシカル・コレクション(100エッセンシャル・クラシカル・マスターワークス)Warner Classics - Parlophone

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シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」/クシェネク:静的で恍惚とした(クリーヴランド管/ウェルザー=メスト)Cleveland Orchestra

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ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」(ニールンド/ベチャワ/レンメルト/ウィーン国立歌劇場合唱団/クリーヴランド管/ウェルザー=メスト)(2008)Orfeo

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WAGNER, R.: Wesendonck Lieder (arr. F. Mottl) / Opera Overtures (Brueggergosman, Cleveland Orchestra, Welser-Möst)Deutsche Grammophon

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【以下はHMVからの引用】

クリーヴランド管弦楽団の自主レーベル、
TCO(The Cleveland Orchestra)、発足!


クリーヴランド管弦楽団が自主レーベルを立ち上げました。その名も「TCO(The Cleveland Orchestra)」。言うまでもなくクリーヴランド管はアメリカのビッグ5の一つとして鳴らす世界屈指のオーケストラ。1918年に設立、既に100年の歴史を数えていますが、オーケストラにとってのあらたな世紀の始まりにあたり、自主レーベルを発足するはこびとなりました。内容は、現在の音楽監督を務めるフランツ・ヴェルザー=メストが指揮し、また自身が選曲した3枚組。この約20年間の両者の足どりの中から特に優れた極めつけの演目がセレクトされています。
現在音楽監督を務めるフランツ・ヴェルザー=メストは2002年からこの職にあり、タイムズ誌はメストの下でのクリーヴランド管の、そのヴィルトゥオーゾ性、音の優雅さ、豊かな色彩、そして室内楽のような音楽の結束力をたたえ「アメリカのベスト・オーケストラ」であると評しています。ヴェルザー=メストの下でオーケストラは挑戦的なプログラム、そして委嘱への積極的な取り組み、さらにオペラの取り組みも増やし、若い聴衆も獲得してきています。エデュケーション・プログラムも充実しており、まさに世界をリードするオーケストラといえます。ヴェルザー=メストはウィーン・フィルへの客演も多く重ねているほか、ウィーン国立歌劇場の音楽監督(2010~2014)、チューリッヒ歌劇場でも長年音楽監督を務めています。ブルックナー教会からキレニー・メダルを授与されているほか、ケネディ・センターから芸術部門の金メダルを授与されるなど、世界でその功績が高く評価されています。オーケストラの歴代の音楽監督はニコライ・ソコロフ(1918~33)、アルトゥール・ロジンスキ(1933~43)、エーリヒ・ラインスドルフ(1943~46)、ジョージ・セル(1946~70)、ロリン・マゼール(1972~82)、クリストフ・フォン・ドホナーニ(1984~2002)。こうした指揮者たちとのヒストリカル音源もリリースされるか心待ちにしながら、新レーベルの誕生を祝いたいところです。
レーベル第1弾は3枚で構成されています。ディスク1は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲をオケの全弦楽セクションで演奏したもの。ヴェルザー=メストの細かな表情づけと弦楽器セクションのうまさ、そして美しさが際立った演奏となっています。カップリングは大規模でパンチのきいたヴァレーズの『アメリカ』という、なんとも興味深い組み合わせです。新しい作品を聴くことにより、過去の作品の理解も深まり、その逆も然り、ということを提示しています。
ディスク2はシュタウトとR.シュトラウスの作品を収録。ヨハネス・マリア・シュタウト[1974-]はインスブルック出身の作曲家で、ウィーン音楽大学で学び、哲学と音楽学も修めています。その作品は日本でも読響が五嶋みどりをソリストに迎えた公演でも演奏されているほか(ヴァイオリン協奏曲『オスカー』)、2018/19のシーズンにはオペラがウィーン国立歌劇場で初演されるなど、まさに今活躍している作曲家のひとりです。R.シュトラウスの『イタリアから』はあまり演奏されない初期の管弦楽作品ですが、情景が鮮やかに眼前にうかぶような演奏となっています。
ディスク3はセヴェランス・ホールの名高い大オルガンとオーケストラによる協奏曲。作曲者のベルント・リヒャルト・ドイチュは1977年オーストリアのメートリンク出身。2011年度の武満 徹作曲賞第2位を受賞しました。その作品は東フィルなども取り上げている世界的な作曲家です。このオルガン協奏曲は、ウィーン楽友協会とウィーン放送交響楽団の委嘱によるもので、2014~15年に作曲されました。題名の『Okeanos』はギリシャ神話では世界を網羅する河川のような意味。4楽章(緩―急―緩―急)から成り、それぞれの楽章は4大元素である水、空気、地、火と関連付けられます。オルガンの壮大な響きと管弦楽の融合が魅力な、壮大な作品です。そしてカップリングは極めつけのプロコフィエフの交響曲第3番。ハープ2台に打楽器も多数活躍する大規模な作品ですが、冒頭からものすごいボルテージの高さ。ヴェルザー=メストの知と情熱のバランスがとれたリードと、オーケストラの持ち味であるサウンドにより、理想的な演奏が誕生しています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1

● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132(弦楽オーケストラによる演奏)
録音:2019年7月12日

● ヴァレーズ:アメリカ
録音:2017年5月25-27日

Disc2
● シュタウト:Stromab
録音:2018年1月11,12,13日

● R.シュトラウス:イタリアから
録音:2019年5月23-25日

Disc3
● ドイチュ:Okeanos(オルガン協奏曲) 世界初録音
パウル・ジャコブ(オルガン)
録音:2019年3月14-17日

● プロコフィエフ:交響曲第3番ハ短調 op.44
録音:2018年9月27,30日

クリーヴランド管弦楽団
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)

録音場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid

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