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アラウはショパンを系統的に録音した。「24の前奏曲」(1973年)、「バラード集:第1番~第4番」(1977年)、「夜想曲全集:第1番~第21番」(1978年)、「スケルツォ集:第1番~第4番」(1984年)、そして本「ワルツ集:第1~19番」(1979~1980年)などである。
アラウのショパンを聴いていると、単純で無邪気な明るさから、陰陰鬱鬱たる感情の深い屈折まで、実に丁寧に表現していると感じる。ショパンの心象は実に複雑で、音楽の凝縮感の技法は天才的である。アラウは没入型とはちがい、一歩下がったところから、客観的に、しかし十分な愛情をもってショパンに臨場している。ワルツ集ではとくに気高き抒情性が屹立している。座右の名盤である。
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