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アラウ晩年の「皇帝」。一切の気負いがなく、高音部が粒の揃った丁寧な演奏(特に第2楽章が絶品)。一音一音大切にリスナーに届けようという誠実さが伝わってくるようで、そこに感動の「原質」があるように思う。
さて、コリン・デイヴィスの演奏が聴きもの。コヴァセヴィッチとのバルトーク(協奏曲3曲)ではけっして出すぎず引き立て役に徹していたデイヴィスが、ここでは恬淡たるアラウに対して、バックで少しく劇的な背景を提供しているように感じる。あくまでもアラウの至芸を前面に、しかしいつになくアクセントをつけた熱っぽい追走である(特に第3楽章)。これは一種の感動への「触媒」といっていいかも知れない。その心栄え、掛け合いがなんとも清清しい。
→ Philips Years にて聴取。
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