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1932年の録音のプロコフィエフ自身のピアノ演奏による協奏曲第3番。あまりに古い音源なのでまったく期待しないでCDを回したが、これが意外なくらいクリアな音。もちろん難はある。収録の関係でオーケストラの音が前面にでて、ピアノが埋没しがちだが、しかし、そこを補正して聴けば、ピアノのサウンドが生真面目で、けっして過度な打鍵を誇るものではないことがわかる。総じて端正な演奏の自作自演である。
以下は1935年に収録されたピアノ曲集について一言コメント。
「ガヴォット」(交響曲第5番より)は教則本のような規則正しい演奏。「アンダンテ・アッサイ」(ピアノ・ソナタ第4番より)、『年とった祖母のお話』より「アンダンティーノ」op.31-2の2曲では、表情たっぷりの叙情的な一面もみせる。「アンダンテ・アッサイ」op.31-3、「ガヴォット」 op.32-3の2曲では、独特の弾けるようなリズム感が新鮮である。
時代が下って、「練習曲」 op.52-3は高い鍵がより強調され、「田園風ソナティナ」 op.59-3、「風景」 op.59-2の2曲では、不協和音の使用も多く複雑な心象風景を描いている。
『束の間の幻影』op.22は、9,3,17,18,11,10,16,6,5の9曲がこの順で取り上げられている。さまざまな表情が顔をだすが、プロコフィエフ自身、ある意味、余裕をもって楽しんで弾いているような場面を感じる。最後は、「悪魔的暗示」 op4-4、最初期の作品ながら才気煥発な迸りがある。
→ Sergej Prokofiew - Chaming Eccentric にて聴取
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