https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RNF5LC0TR1HHI/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B01FODPWA0
激しい音楽が炸裂するエネルギーに満ちた曲である。いくつかの呼び名がある。「カンタータ プロファーナCantata profana」とは世俗的なカンタータ(宗教的ではなく)という意味のようで、「魔法にかけられた鹿 A kilenc csodaszarvas」や「9匹の不思議な牡鹿 The 9 Enchanted Stags」とは次の物語の内容を示している。
猟師には9人の息子がいた。息子たちは魔法にかかった橋を通り、鹿に変身させられてしまう。父親は鹿を狩ろうとするがそれは息子の変り身であることに気がつき、息子の帰参を願う。だが鹿たちは、角が邪魔して(現世への)通り抜けができないことを理由に、森での生活を選択する、といったストーリーである。
<バルトーク研究家>としてのショルティは、自身を含む多くのハンガリー出身者のハイマート・ロス(故郷なき流離)性をここに見ているという。それは劇的な環境への闘争であるともに安息を求める心情でもある。ショルティの演奏は陰影に富み、思い入れも強くなまなかな迫力ではない。最晩年の収録とは思えないエネルギッシュなものだが、そこがいかにも完全主義を目指す<指揮者>ショルティらしい。
→ Solti Conducts Bartok にて聴取
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