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Sergej Prokofiew - Chaming Eccentric からの1枚。フルートソナタ ニ長調 op.94(1943年作曲)は、ランパルのフルートで1955年の収録。チェロソナタ ハ長調 op.119(1949年作曲)はアンドレ・ナヴァラのチェロで1958年の収録。いずれもピアノは、アルフレート・ホレチェク。
ランパルの妙技に★4をつけたが、作品そのものの魅力度はプロコフィエフへの関心度合に比例するかも知れない。初期から中期(1930年代後半)までの斬新な発想、多彩な技法の展開といった要素はすっかり影をひそめ、むしろ古典的な作風と諦観にちかい落ち着きが特徴。一部、フルートソナタでの明るいリズム感、チェロソナタの民謡風の懐かしきメロディに魅力を感じないではないが、プロコフィエフらしいユーモアのセンスも消え失せ老境の心情に寄り添うような作品。
チェロソナタの初演はロストロポーヴィチ、ピアノは両作品ともリヒテルだったとのこと。せめて、チェロソナタはこのコンビで所収してほしかったとも思う。なお、併録の無伴奏ヴァイオリン・ソナタニ長調Op.115は、ラディスラフ・ヤーセクの演奏で1965年の収録。
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