https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R336PREY5A5PMG/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B002GKRT74
ピアノ協奏曲第5番(1932年初演)は面白い作品である。リズムの躍動がメロディを上回り、戦争ソナタ(リヒテルによる1943年初演)の原型、その先行オーケストレーション版といった感じすらある(特に第3楽章)。
そうした成り立ちからは、リヒテルが本曲を積極的に取り上げ、秀抜な録音(音もこの時代としては意外に良い鮮度)を残していることも首肯できるだろう。
作品の密度が高く、リヒテルの迫力あるピアノの威力も十分。第4楽章ラルゲットはロシアの血であろうか、ラフマニノフと共通するようなリリシズムを感じる。終楽章は気忙しい展開ながら、前衛音楽的な冴えを随所でみせて、プロコフィエフの創造性の高さを実証している。リヒテルの集中力も凄い。
→ The Russian Masters of Great Emotions in Music にて聴取
♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫
0 件のコメント:
コメントを投稿