金曜日, 5月 25, 2018

名盤探訪 Shostakovich: All Symphonies

Shostakovich: All Symphonies
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全15曲のうち、初演指揮者がその後、録音した音源が、4、6、8、13、14、15番の6曲ある。一方で、5、6、8、9、10、12番の6曲を初演したムラヴィンスキーの収録分は2曲にとどまり、コンドラシンが、2、3、4、12、13番の5曲(全体の1/3)を振っている。

様々な制約があるのかも知れないが、ユニークさを出すのであれば、極力、初演指揮者による編集という手もあったのではないかとも思う。とはいえ、お家芸を誇る一流の指揮者の競演であり演奏に定評があることに変わりはない。

一方で、ショスタコーヴィチでは録音の鮮度にこだわりのある向きもあろう。その点では、本集はいまや録音時点がやや古く、色褪せてみえるかも知れない。同一指揮者による全集で、録音も新しく廉価盤としては、Shostakovich Complete Symphonies などの選択肢もあろう。

<収録情報:(→では初演について記載)。*は初演指揮者>
第1番:ロジェストヴェンスキー/ソ連国立文化省響(1984年)
(→1926年、ニコライ・マルコ/レニングラード・フィル)

第2番:コンドラシン/モスクワ・フィル、ソ連国立アカデミー合唱団(1972年)
(→1927年、マルコ/レニングラード・フィル、レニングラード国立アカデミー・ア・カペラ合唱団)

第3番:コンドラシン/モスクワ・フィル、ソ連国立アカデミー合唱団(1972年)
(→1930年、アレクサンドル・ガウク/レニングラード・フィル)

第4番:*コンドラシン/モスクワ・フィル(1966年)
(→1961年、コンドラシン/モスクワ・フィル)

第5番:スヴェトラーノフ/ソ連国立響(1977年)
(→1937年、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル)

第6番:*ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1972年)
(→1939年、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル)

第7番:スヴェトラーノフ/ソ連国立響(1968年)
(→1942年、サムイル・サモスード/ボリショイ劇場管弦楽団)

第8番:*ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1961年)
(→1943年、ムラヴィンスキー/ソヴィエト響)

第9番:ロジェストヴェンスキー/ソ連国立文化省響(1983年)
(→1945年、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル)

第10番:テミルカーノフ/レニングラード・フィル(1973年)
(→1953年、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル)

第11番 : コンスタンティン・イワノフ/ソ連国立響(1965年)
(→1957年、ナタン・ラフリン/ソヴィエト国立響)

第12番 : コンドラシン/モスクワ・フィル(1972年)
(→1961年、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル)

第13番:*コンドラシン/モスクワ・フィル、ソ連国立アカデミー合唱団、ゥール・エイゼン(バス)(1967年)
(→1962年、コンドラシン/モスクワ・フィル、ロシア共和国合唱団&グネーシン音楽大学合唱団、バス独唱ヴィタリー・グロマツキー)

第14番:*ルドルフ・バルシャイ/モスクワ室内管、(ソプラノ)ガリーナ・ヴィシネフスカヤ、(バス)マルク・レシェーチン(1969年)
(→1969年、バルシャイ/モスクワ室内管、(ソプラノ)マルガリータ・ミロシニコワ、(バス)エフゲニー・ウラジミロフ)

第15番:*マキシム・ショスタコーヴィチ/モスクワ放送響(1972年)
(→同上)


       

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