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<第9番について>
快速、冷静、明燦な演奏(1961年4月15~22日録音)。トスカニーニ(約64分)ほどではないがセル(約66分)も他の指揮者よりかなり演奏時間は短く快速感がある(特に第2楽章11:25はトスカニーニより約1分半も速い)。
音楽に無用な観念を付着させず純粋な音楽美を追求することに専心するセルのスタイルは「第9」でもまったくかわらない。ダイナミズムに過不足はないが、テンポを大きく動かさず、けっして弦と管(に加えて独唱と合唱)の均衡を崩さぬ冷静な解釈(第4楽章)。
音がなにより美しく磨きぬかれ、その妙なる響きには固有の魅力がある。しかもそれは陽だまりのような明燦さのなかにある(特に第3楽章)。本曲に熱きパッションの発露を求める向きには若干モノ足りなさがあるかも知れないが、セルのファンには完成度高き必携盤。
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