https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3SJHA0C794916/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00BCCE32G
『ツァラトゥストラ…』は攻撃的でスリリングさが持続する曲である。大編成のオーケストラの各楽器が実に多彩な表情をみせるという意味でも近現代的な先進性をもっている。劇的な展開と艶やかな響き、あえて言えばマッチョさと女性的なまろやかさを両性具備したような官能性のあるカラヤン盤 R.シュトラウス:ツァラトゥストラ/ティル/ドン・ファン 、作品と真っ向から対峙して、その攻撃性において北風と太陽の相克をみるかの如くのテンシュテット盤 R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき が小生のお奨めだが、加えてシノーポリ盤も実に魅力的だ。
音質の良さに身を乗りだす思いだが、強奏部分でも、緩徐楽章的な静謐さでも輪切りにすれば、完全に均質な断面になっているような演奏で、そこにシノーポリ独自の「集密」を感じる。その一方、その音は冷たくメカニックではなく温もりがある。こういう演奏スタイルもあるのだと驚かされる秀演である。
→ Art of Giuseppe Sinopoli にて聴取
♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫
0 件のコメント:
コメントを投稿