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1950年代初頭からアラウはリストを得意としており、晩年にいたるまで、ベートーヴェンやショパンとともに主要なレパートリーであった。
「超絶技巧練習曲」のような思い切り技量を発揮する演目から、「巡礼の年」のような静謐なポエティックな曲まで、アラウは豊富な経験からしかと手中にしている。前者ではことさらに技巧を誇示せず、むしろテンポをしっかりと保ち、後者ではあえて過度な感情移入を抑制しているように感じる。これは、技巧的な曲は華麗に、詩的な曲は叙情たっぷりにという「のめり込み」タイプではなく、あくまでも沈着冷静な「中庸」型。抜群の安定度が持ち味であり、これぞ晩年までリストを十全に弾きえた大家アラウ流ともいえようか。本盤はそのエッセンスである。
→ リスト・ソロ・レコーディングス クラウディオ・アラウ 5枚組 にて聴取
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