Thursday, September 15, 2016

クララ・ハスキル Clara Haskil


https://angela2008furtuna.wordpress.com/2010/04/27/clara-haskil-zborul-pasarii-maiastre-departe-de-casa/

Unpublished Clara Haskil Vol.2


クララ・ハスキル(18951960年)は少女の頃から天才という称号とともにあった。竹下夢二の美人画を連想させるような蒲柳の雰囲気のある細身の写真がのこっているが、ハスキルは難病とのたたかいに苦労をした芸術家である。
ジャケットに使われている多くの写真は、50才をこえ晩年にいたるまでのもので、おばあちゃんの顔である。でも笑いがなく、どこか寂し気であったり、厳しい表情であったりする。森厳さといってもいいかも知れない。そのなかで、ぼくはマルケヴィチとのものが好きだ。マルケヴィチの左手がさりげなくハスキルの肩にかかっているのがほほ笑ましい。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第24番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第24番


ハスキルとマルケヴィチ/ラムルー管は、揺ぎない信頼感に支えられており、本盤以前に、すでにベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(195912月)、ショパン:ピアノ協奏曲第2番、ファリャ:『スペインの庭の夜』(いずれも196010月)を収録しており相性の良さでは定評がある。 

 ハスキルのモーツァルト演奏の特質は、自然な心理の起伏感と凛然としたスタイルが融合していることにあるように思う。しかも苦労と激動の人生、折節その演奏の積み重ねによって、協奏曲のみならず、グリュミオーとのヴァイオリン・ソナタ(下記 Great Chamber Music)などでも、ときに神々しいまでの高みに達しているように感じる。

  半世紀以上もまえの記録であり、いまや録音の古さは否めないが、ハスキルの代表盤であり、語り継がれるその至芸に思いをはせるにふさわしい1枚。
 
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集


 
 
クララ・ハスキルの深い演奏に感嘆する。ルーマニア生まれで、生涯難病と闘いながら、研ぎ澄まされた感性を磨きつづけたピアニストである。グリュミオーはハスキルがもっとも音楽的に信頼したパートナーの一人であり、それゆえに、この詩情に満ちたモーツァルトの名品で文字通り、二人三脚とも言える独自の秀演を残してくれた。

”崇高(たか)きものを求めし ミューズの使者達が 心ひとつになるとき かくもあらんと奏したるモーツァルトの透明な響きに 光り溢れる”
 
Milestones of a Legend
 

 
クララ・ハスキルの活動期最後の10年間を中心とする記録。難病を抱えつつ、ピアノに全身全霊を捧げた。透明感あるモーツァルトではいまでも根強いファンが多い。上記グリュミオーとのヴァイオリン・ソナタ、マルケヴィチとのピアノ協奏曲第20番、第24番を聴けるだけでも本集の価値は十分。じっくりと耳を寄せたい。
 
<収録情報>
1934年】
・ハイドン:アンダンテと変奏曲 Hob.XVII:6
 
1950年】
D.スカルラッティ:ソナタ集(嬰ハ短調 K.247、ト短調 K.2、ハ長調 K.132、ト短調 K.35、嬰ホ長調 K.193、ヘ短調 K.386、ヘ短調 K.519、ロ長調 K.322
イ短調 K.87、ハ長調 K.515、ヘ長調K.437
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 スヴォボダ/ヴィンタートゥール響
 
1951年】
・シューベルト:ピアノ・ソナタ第21 D.960
・シューマン:色とりどりの小品 Op.99
・シューマン:ピアノ協奏曲 Op.54 オッテルロー/ハーグ・フィル
・ラヴェル:ソナチネ
 
1954年】
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10 K.330、デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第9 K.271『ジュノーム』パウムガルトナー/ウィーン響
・モーツァルト:ロンド K.386 パウル・ザッハー/ウィーン響
・シューマン:森の情景
 
1955年】
・シューマン:子供の情景
 
1956年】
J.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲 BWV.1061
・モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365
(ピアノ)ゲザ・アンダ、ガリエラ/フィルハーモニア管
・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32 K.454、第35 K.526
(ヴァイオリン)グリュミオー
 
1957年】
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第4番、第5番『春』、第6番、第9番『クロイツェル』 (ヴァイオリン)グリュミオー
 
1960年】
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 アンセルメ/スイス・ロマンド管
・モーツァルト:『ああ、お母さん聞いて』による12の変奏曲
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20 K.466、第24 K.491
マルケヴィチ/ラムルー管

 
 

Great Chamber Music
https://www.amazon.co.jp/Great-Chamber-Music-Clara-Haskil/dp/B000TIY3X8/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1473953892&sr=1-1&keywords=great+chamber+music

【グリュミオー&ハスキル/リサイタル1960】
・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調 op.23、ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 op.96
 アルテュール・グリュミオー(vn)、クララ・ハスキル(p)
 録音:1960年8月22日、アスコーナ[モノラル]
 

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