月曜日, 5月 21, 2018

名盤探訪 ミュンシュ オネゲル:交響曲第2番&第5番「3つのレ」、ルーセル:バッカスとアリアーヌ第2番

オネゲル:交響曲第2番&第5番「3つのレ」、ルーセル:バッカスとアリアーヌ第2番【Blu-spec CD】
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交響曲第2番は、第二次世界大戦中に作曲されたもので、戦争の悲惨さ、絶望感が表現されていることから、戦時映像のバックで流されることもある曲。執拗なテーマの繰り返し、陰惨な曲想、一貫した緊張感の醸成に特色がある。第3楽章の最後にトランペットが用いられるが基本は「弦楽のための交響曲」であり、弦楽五重奏曲の拡大版を聴くような感じ。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管で、コンサートマスターを務めていたミュンシュならでは、弦楽器の使い方の巧みさ、各楽器の音色の奥深い響きは、この曲でも十分生かされている。

交響曲第5番『三つのレ』(全3楽章がレ(ニ)音で終わる)は、ミュンシュ/ボストン響によって1951年に初演された(本盤は翌年の録音)。第2楽章に十二音技法が用いられているということでも知られるが、リズミックさが強調されているため、あまり意識されない。
ルーセル「バッカスとアリアーヌ」はバレエ曲らしい華やかさがあり、お口直し的に明るく力強いエンディングである。こちらもミュンシュらしい快演。

→ Various: Un Siecle De Musique も参照


       

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