木曜日, 5月 24, 2018

名盤探訪 カラヤン ブラームス:ドイツ・レクイエム

ブラームス:ドイツ・レクイエム
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カラヤンはドイツ・レクイエムにこよなく愛着を感じており、晩年にいたるまで幾多の音源を残している。管弦楽の劇的な展開、合唱の妙なる響き、独唱者の情感あふれた詠唱、たしかに様々な要素をもった総合芸術といえる作品である。しかし、この作品は深き悲しみをたたえ、ながき詠嘆が続き、それを十全に表現する以上、オペラなどとは異なり一定の忍耐力を聴き手にしいる。

かつてハンブルクの教会でホルスト・シュタインの指揮で本曲を聴いたことがあるが、ドイツ(プロテスタント)的宗教的なバックグランドがなければ本当の理解はできないのでないかと一種の諦観を感じたことがある。

ブラームスは苦心惨憺してドイツ・レクイエムを書き、その経験をふまえて後、4曲の交響曲を世にだした。そうした意味ではその後のブラームスらしさがこの1曲に凝縮されているとも言える。カラヤン盤は約77分を要し、ほぼ交響曲2曲分相当のボリュームである。この大曲、美しさの強調だけで乗り切れる作品ではなく、カラヤンは、管弦楽と合唱の統一感ある緊張の持続こそが弛みなき道行きを約束すると言わんばかりの演奏である。

<収録情報>
・ブラームス:ドイツ・レクイエム Ein deutsches Requiem op.45
~聖書の言葉による、独唱、合唱とオーケストラのための~
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
 エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
 ウィーン楽友協会合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1964年5月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール

➡ The Young Karajan - The First Recordings, Vol. 9 も参照


       

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