Thursday, May 24, 2018

名盤探訪 セル シューベルト:交響曲第8番「未完成」&第9番「ザ・グレイト」

シューベルト:交響曲第8番「未完成」&第9番「ザ・グレイト」
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LP時代、「運命」+「未完成」はゴールデン・カップルだったが、CDで収録時間が飛躍的に長くなったせいか、「未完成」の出番が随分と減り、むしろ、「グレイト」のほうが好まれ多くの指揮者に取り上げられるようになったような気がする。今日7(旧8)、8(旧9)番の組み合わせも数多いが本盤はその決定盤の一角を占めると思う。

セルの演奏は驚くべき完成度である。「未完成」の安易な感傷も、「グレイト」の大見得も一切ない。純音楽的に磨きぬかれ、柔和なニュアンスは細大もらさず、絶妙なる音楽が奏でられる。特に両番の第1楽章を聴きくらべると、その純度が非常に高く、かつまったく均一な響きである(録音時点は、7番:1960年3月、8番:1957年11月と開きがある)ことに驚く。セルの完璧なクオリティ・コントロールの証左であろう。


       

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