Sunday, May 27, 2018

名盤探訪 Arturo Toscanini Conducts Verdi

Arturo Toscanini Conducts Verdi (Sony Classical Masters)
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1943〜1952年にかけてコンサート・ホール(NBCスタジオやカーネギー・ホール)で収録されたセッション録音。第二次大戦前後、欧州が戦禍で荒廃しているなか、メトロポリタン歌劇場などニューヨークやメキシコには多くの優れた歌手が集結した。
 ヴェルディの当代きっての第一人者、トスカニーニ/NBC響がこうした歌手群を起用して、オペラ・ライヴではなく、純粋なコンサート仕様で収録したもの。
 トスカニーニのオペラ上演改革は有名で、前時代の大歌手の詠唱を主力とした演奏スタイルを一蹴、あくまでも指揮者の完全統率のもと音楽的統一感と品質を重視した方向へと転換した。本セットはその最終結実版ともいえよう。
 『椿姫』、『オテロ』、『アイーダ』、『ファルスタッフ』、『仮面舞踏会』の5大演目およびレクイエムの全曲とそれ以外の断片集からなる。各曲は1年以上の十分な準備期間をおいて計画的に収録されており、この年代としてはクリアな音がとれている。とはいっても、劇的、華麗なヴェルディ・サウンドを好む向きにはモノラル音源である点は留意を要する。
 演奏は、見事の一語に尽きる。弛みが一切なく歌手が全力で臨場しており、緊張感あふれるもの。かといって堅苦しい印象ではなく、思いっきりのカンタービレには陶酔できる。これ以降のヴェルディ演奏の「規範」であり、ベートーヴェン交響曲全集 Beethoven: The 9 Symphonies などとともに、トスカニーニの不滅の成果である。

【収録情報】
◆歌劇『椿姫』全曲
 リチア・アルバネーゼ(ソプラノ)
 ジャン・ピアース(テノール)
 ロバート・メリル(バリトン)
 ヨハンネ・モレラント(ソプラノ)
 マクシーヌ・ステルマン(メゾ・ソプラノ)
 ジョン・ガリス(テノール)
 ジョージ・チェハノフスキー(バリトン)
 ポール・デニス(バス)
 アーサー・ニューマン(バス)、他
 (1946年NY NBCスタジオ)

◆歌劇『オテロ』全曲
 ラモン・ヴィナイ(テノール)
 ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(バリトン)
 ナン・メリマン(メゾ・ソプラノ)
 ヴィルジニオ・アッサンドリ(テノール)
 レスリー・チャベイ(テノール)
 アーサー・ニューマン(バリトン)
 ニコラ・モスコーナ(バス)、他
 (1947年NY NBCスタジオ)

◆歌劇『アイーダ』全曲
 ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 リチャード・タッカー(テノール)
 エヴァ・ギュスターヴソン(メゾ・ソプラノ)
 ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(バリトン)
 ロバート・ショウ合唱団
 (1949年NY NBCスタジオ)

◆歌劇『ファルスタッフ』全曲
 ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(バリトン)
 ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 クローエ・エルモ(メゾ・ソプラノ)
 アントニオ・マダーシ(テノール)、他
 ロバート・ショウ合唱団
 (1950年NY NBCスタジオ)

◆レクィエム
 ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 フェードラ・バルビエリ(メゾ・ソプラノ)
 ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)
 チェーザレ・シエピ(バス)
 ロバート・ショウ合唱団
 (1951年カーネギー・ホール)

◆歌劇『仮面舞踏会』全曲
 ジャン・ピアース(テノール)
 ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 ロバート・メリル(バリトン)
 クララーメ・ターナー(メゾ・ソプラノ)
 ヴァージニア・ハスキンス(ソプラノ)
 ジョン・カーメン・ロッシ(バリトン)
 ジョージ・チェハノフスキー(バリトン)
 ニコラ・モスコーナ(バス)
 ノーマン・スコット(バス)、他
 ロバート・ショウ合唱団
 (1954年 カーネギー・ホール)

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 (断片集)
・歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 (1942年NY NBCスタジオ)
・諸国民の賛歌(1943年録音)
・歌劇『十字軍のロンバルディア人』より「ここに体を休めよ」 (1943年NY NBCスタジオ)
・歌劇『ナブッコ』より合唱「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」 (1943年NY NBCスタジオ)
・歌劇『ルイーザ・ミラー』序曲とアリア「穏やかな夜には」 (1943年NY NBCスタジオ)
・歌劇『リゴレット』より第3幕 (1944年NY マジソン・スクエア・ガーデン)
・歌劇『運命の力』序曲 (1952年カーネギー・ホール)

       

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